いわき市の契約ユーザ様全てに、VG-Syncを使ってデータバックアップサービスをご提供しています。
Vol.20
株式会社協創福島県いわき市
代表取締役 大和田 宏様
ITソリューション事業部 マネージャ 山口 勇二様
御社の会社の概要を教えて頂けますでしょうか。
事業分野としては、ITソリューション事業、アミューズメント関連事業、経営コンサルタント、ベトナムへのビジネス支援事業、というように、主に4分野ほどに分かれております。ITに関しては、外部で仕事をしている者が多いですね。首都圏(埼玉や千葉など)もありますし、福島県内でも何か所かに分かれています。最初はITとアミューズメント関連事業から始めました。コンサルタント部門とかベトナム支援事業というのは後から出てきたものです。IT分野では、例えば、地方自治体さん関連のお仕事とか、競馬の馬券処理関連のお仕事、民間の財務・給与・販売管理システムに関するお仕事など、業務システムに関する仕事が中心です。
コンサルタント業も情報システムに関するものですか?
社会保険労務士や中小企業診断士の資格を持っていますので、その関係で依頼される仕事もあります。情報システムに限らず、本来の経営コンサルタント業務といった形ですね。
ベトナムへのビジネス支援事業もコンサルタント業としてのお仕事ですか?
ベトナムに関しては、20年ほど前から、いわきベトナム交流協会の副会長をしてきたので、そこで培った人脈などを活かして、中小企業のビジネスチャンスを紹介しています。今でこそベトナムは注目を浴びていますが、20年も前は、共産党の国という事で、むしろ近づきにくい、というイメージが強かったんじゃないですかね。近年はチャイナ・プラス・ワンということで、特に尖閣諸島問題以後、取引先をベトナムに求める企業が増えてきていますね。
ASEAN諸国の中では、日本の中小企業としては、一番安心できる国ではないかと思いますね。共産圏とはいえ、政治は安定しているし、反日デモもないし、契約があれば守るので、国民性は日本人に似ているのではないかと思います。
今年、日本・ベトナム国交樹立40周年という事で、外務省が記念事業を募集していて、いわき地方のじゃんがら念佛踊りなどの郷土芸能をベトナムで行うという事で、記念事業として認定を受けました。
御社のビジネスの中のどのあたりのサービスで、弊社のVG-Syncというオンラインストレージを使って頂いていますでしょうか。
社内のデータとかをバックアップするという用途ではなくて、弊社のお客様のデータを安全なところに保存したいという事でVG-Syncを使っています。今のところ、いわき市内の契約ユーザ様に、業務システムの分散バックアップとして、サービスをご提供しているという形になります。バックアップされるデータというのは、SQL Server関連のデータや、パッケージ独自のデータなどもあります。
今回、バックアップを検討されたきっかけとしてはどういったものがありますか?
直接のきっかけというのは3.11になります。それまでも弊社のシステム自体ではデータバックアップは二重三重に実施してはいたんですが、お客様の事務所にデータがある限りはどうしても今回のような災害ではデータを守れなかったという事がありまして。それをきっかけに、震災の4ヶ月後から弊社のホスティング先に自動でデータをバックアップするという形でサービスを始めてはいたんですが、セキュリティ面などを強くしたいという事がありまして、VG-Syncを利用する事にしました。
いわき市の会社様、福島県の会社様は、3.11の時のシステムが止まってからの復旧というのはそれだけ大変だったという事ですね。
弊社のお客様の場合だと、トランザクションデータとして1ヶ月分ぐらいは本当に消失してしまって、仕入・買掛、売上・売掛、決算に関わるデータが全てなくなってしまいました。二重三重にバックアップを行っていても、結局はああいう災害だとどうにもならなかったという事ですね。
遠隔地バックアップとしてVG-Syncの導入を検討されて、実際にお客様のところにVG-Syncを利用した形でのシステムの導入まではどれくらいの期間がかかりましたか?
VG-Syncはインターネット上で見つけたんですが、IDをもらってテストを1週間ぐらいで行って進めましたから、半月ぐらいで導入できましたね。
他にも遠隔地へのバックアップサービスというのはたくさんあるんですが、VG-Syncを選んで頂いた決め手となったものがあれば教えて頂けませんでしょうか。
他社様でも同じようなものはあるんですが、無償で提供するには、弊社側負担が重かったり、敷居は低いのですが、何となく個人利用のようなイメージがあったり。VG-Syncの場合、法人向けのサービスであり、セキュリティも確保されている事を確認できました。無料版にこだわったつもりはございませんが、テストとして始めるには、VG-Syncの5GB無料というのは、比較的導入も敷居が低かったという事ですね。
VG-Syncを使ってらっしゃる御社のお客様というのは、現状では一部のお客様だけでしょうか。
いわき市内の契約ユーザ様全てに関して、VG-Syncを使ってのサービスをご提供していますね。
データを外部に置きますよとお客様に話した時に、お客様が不安に感じる事はなかったですか?
そのあたりについては、従来ご提供していたサービスから、よりセキュアな条件が整っていることをお客様に十分説明させて頂きました。
御社のビジネスの展望について、こういった事をやっていきたいといった事などがあればお聞かせ頂ければと思います。
クラウドとオンプレミスを合わせたご提案というところですね。お客様の会社に置くC/S型のシステムから一部をクラウド化して、業務改善の支援をという感じですかね。お客様からの要望としてはそういった事は上がってきてはいないんですが、コストパフォーマンスと安全性を考えて、進めていかなければいけないところですね。