大学の情報公開やセキュリティ対策ソフトの配布に、WebクライアントのファイルダウンロードURLを活用しています。
Vol.24
岐阜女子大学岐阜県岐阜市
総務部次長 システム管理課長 松尾 大成様
http://www.gijodai.jp/貴学の概要、教育方針などをお聞かせ頂けますか?
本学は1968年の開学です。岐阜県内で唯一の女子大学となります。1,000人を超える学生が在籍しております。学生の出身は全国いろいろなのですが、東海3県や、北陸・静岡あたりからの学生も多いです。近年は沖縄出身の学生も多数在籍しています。
学部とか学科というのは、どういったものがありますでしょうか。
学部は家政学部と文化創造学部という2つの学部があります。本学の学部構成などについては、詳しくは公式サイトをご覧いただくといいと思います。ここでは、私の独自の視点が入っているかもしれませんので、ご了承頂けたらと思います。家政学部は開学以降、3つの起源があると思っています。
「衣」を起源とするのが現在の生活科学科の生活科学専攻、「食」を起源とするのが現在の食物栄養学科、「住」を起源とするのが現在の生活科学科の住居学専攻といっていいのではないかと思います。
家政学部とは具体的にわかりやすく説明するとどんな内容になりますか?
衣・食・住で「衣」のところは、被服、服飾、洋裁、伝統的裁縫などもあり、もちろんいわゆる家政学もあります。教育心理などの分野もありますね。最近、一般の方に人気なのが乳幼児ケアになるんでしょうか、ベビーマッサージ講座という催しも行ったりしているようです。
「食」のところでは、管理栄養士を目指す学生が多いです。その場合、就職先は病院や介護施設、学校、一般企業などになるようです。カリキュラムは、私から見ると広範囲ですね。医学部のような授業もありますよ。病院や介護施設で役に立つ、「ソフト食」というものを提供する実習もあったりするみたいです。飲み込みやすかったりするみたいですよ。「刻み食」というのを聞いたことがあるんですが、より食べやすい工夫がしてあるのでしょうね。
「住」のところでは、都市環境や住環境の整備、建築設計、デザインもあれば、近年は女性の建築士を目指す学生も増えているようです。卒業生が建築士として活躍していたりしていますよ。各種プロジェクトが盛んで、学内に実習棟を実際にヘルメットをかぶった女子学生が建てたりしています。学内のトイレの改装にも携わったりしているんですよ。
文化創造学部というのは、どういったことをするのでしょうか?
私が本学に着任したころの文学部には国文学科と英文学科がありました。時はながれて、現在その流れを汲むところもありますが、それは後ほどお話するとして。現在、文化創造学部の文化創造学科には専修がいくつかあるのですが、まずはアーカイブ専修から。デジタルアーキビストという資格がありまして、それに関連した情報系の授業が多くあります。私なりにすごくザクッと表現すると、何らかのテーマについてまとめて表現するのにデジタル的な手法を多用する、そこでは知的財産権のような法的側面まで視野にいれたりするみたいです。コンピュータの使用は、動画や音声、画像の編集とか、ゴリゴリとやっているようです。
当時の英文学科の流れを汲んでいるといえるであろう専修が、観光専修です。観光資源の開発だとか。英語は最低限できる人材は観光立国・日本にも必要ですよね。
あと、当時の国文学科の流れを汲んでいるといえるであろう専修が、書道・国語専修です。学内に学生の作品がみられるところがありますから、よかったらご覧ください。
最後に初等教育学専攻を。ここにはこども発達専修と学校教育専修があるのですが、6歳を境目に分かれていると言えばいいですかね。幼稚園とか保育園の先生/小中高の先生と、目指すところにより分かれているのですが。この学生が、昔でいうところの保母さんになるのだな、と思うと思わずエールを送りたくなります。
VG-Syncはどのようにご利用されているのでしょうか?
数年前から使わせてもらっています。最初は試行錯誤でいろいろ試してみたところ、クライアントソフトもOSも、どんなデバイスからもアクセスできることがわかりました。そこで、当時の本学ac.jpドメインのWebサーバのコンテンツについて、コマンドで一括バックアップするようなことをやっていました。その後、そのサーバは別のクラウドに移したので、バックアップはその中で行うようにしています。
最近の使い方なのですが。大学に限った話ではなく、世の流れは情報公開が求められているようです。本学においても、単年度の公開可能な記録を一つのファイルにまとめたりすると、そこそこのボリュームになったりします。本学.jpドメインが現在のメインのWebサーバなのですが、そこにはあまりボリュームのあるデータは事情があり置けないので、それをVG-Syncのオンラインストレージに置く方法をとることにしました。ホームページのリンクをたどると、VG-SyncのオンラインストレージからPDFファイルをダウンロードしてもらうことができます。こういった情報の利用者は、法人組織としての岐阜女子大学を知ることが目的なのでしょうね。
それ以外にも、もう少し大きなファイルでの利用も行っています。本学では、セキュリティ対策ソフトのライセンスを一括購入しているのですが、思ったように利用者数が伸びてくれず、セキュリティ上問題を抱えているパソコンも少なからずあることが想定されます。そのため、これを改善するべく、提供手段を各種用意しているのですが、その一つとして、パスワード保護したダウンロードURLを周知しています。そこには、学内で利用できるようにカスタマイズした数百MBのセキュリティ対策ソフトのアーカイブファイルがOS別に置いてあり、学生と教職員に提供しています。
学生さんのパソコンの利用状況を教えていただけますか?
ばらつきはあるものの、半分以上の学生がノートパソコンを個人で持ってるという感じです。大学ではコンピュータ教室を利用できるようになっています。Windowsのシェアは大きいのですが、Mac利用者も少なからず存在しています。スマートフォンはほとんどすべての学生が持っているようですね。あと、文化創造学部では新入生全員がiPadを活用しています。デバイスを問わず、学内のほとんどのエリアでWiFiをセキュアに使えるようにしています。
今後のVG-Syncの使い方や活用方法についてはどのようにお考えですか?
最近本学では、多くの学科等でさまざまなコンクールを行っています。中にはデジタル化されたファイルで作品を募集するものもあったりするようです。そういったコンクールの受賞作品の適切な置き場所が時として見つからないこともあるでしょう。そのようなときにも、VG-Syncオンラインストレージが活用できるのではないかなあと思っています。学内の他の教職員にも広められるといいと思っています。