お客様からの資料請求に関する大容量ファイルでの資料配布、あるいは納品の時にVG-Syncを使っています。
Vol.25
株式会社マインド神奈川県川崎市
取締役 屋代 和将様
http://www.e-mind.co.jp/御社の会社概要を教えて頂けますでしょうか。
弊社は27期目を迎える会社でございまして、メインで行っている業務としては人事給与・勤怠管理系のJavaで作ったMosPというソフトウェアをオープンソースで公開しカスタマイズや保守などを行っています。
それは創業当時からのビジネスモデルですか?
創業当時は、IBM系のAS/400関連のソフトウェアの開発を行っていました。当時から人事給与などの業務系のビジネスをやっていました。それから、それらのノウハウを2000年頃からオープン系に置き換えてきた形ですね。2000年頃、あるいはその前の時期から、社員が客先に出て行く形態になってきたので、社内にいるのは社長だけという状態でした。その時に元々あった業務ノウハウをJavaで作る方向になってコツコツと作り上げたのがMosPです。MosPは2006年にオープンソース化しましたが、実質それ自身がビジネスになり始めたのは2008年頃ですね。
いまの割合はどの程度でしょうか?
MosPの事業が半分以上です。他には人事給与のコンサルティングやJavaの開発で常駐している人もいます。
ソフトウェアを自社で作ってそちらに業務を転換していったというのは、大変でしたよね。
社長がコツコツと開発を続けていなければ、そもそもMosPの原型はなく、オープンソースにしていなければ、ここまで使ってもらえてないんじゃないかなと思います。
ターゲットとしてはどのくらいの規模の会社さんですか?
現状では、50~5,000人程度の規模としていて、想定規模が幅広いですけれども、その中でもいろんな利用のされ方があります。ターゲットとしては日本全国ですが、割合としては関東圏が多いです。
2000年ぐらいからですから、Java関連業務は結構長くやってらっしゃいますね。
そうですね。そこからは、社内はほぼJavaのみでやっていますし、ミドルウェア環境も基本的にオープンソース以外は使わないという形でやっていますね。社員は現在15名ぐらいでほぼ全員エンジニアですね。
これからは、他の分野への業務展開なども考えていらっしゃるんですか?
いや、給与系のところで特化してやっていきます。現在は、機能の拡充というよりも、ベースの機能をより使いやすくなるような方向に注力している状態です。
これはパッケージソフトというよりは、そのお客様毎にカスタマイズして納品するようなイメージなんですか?
そのまま使っている企業様もありますし、カスタマイズをして使っている企業様もあります。どうしても今までの運用を変えたくないなどのご要望で、カスタマイズをする必要が出てきます。
給与や人事関係のソフトウェアというのは世の中にたくさんあって、競争が激しい分野だと思いますが、そこで事業を伸ばしてきた要因は何でしょうか。
そのあたりの業績が2008年頃から劇的に伸びてきているわけではないのですが、お客様になってくださっているところは、オープンソースだからという理由が多いですね。弊社のソフトウェアを場合によっては自分達でカスタマイズできるということもありますし、末永く使っていくにはオープンソースのほうがよかったりだとか。ちょっとカスタマイズしないといけない場合に、パッケージを買ってカスタマイズすると膨大な費用がかかるところを、オープンソースを使ってカスタマイズしようなど、費用やサポートの問題などいろいろ解決できることが多く、長期利用できるというところですかね。
そのような業態の中で、今回、VG-Syncという暗号化オンラインストレージを使って頂いているんですけども、どのような目的やきっかけなどでご利用を始められたんですか?
御社からの紹介でVG-Syncというものを知り、とりあえず無料で使えるなら使ってみようということでした。使用用途としては、資料請求をくださったお客様に対して、関連資料を送る時に弊社側でVG-Syncにアップロードして、お客様側でVG-Syncからダウンロードしてもらう、という用途がまず1つ。後は納品の時に使っています。そういったところがメインですかね。VG-Sync上のデータのやりとりをする時は、Webクライアントを使っています。資料請求はWebで受け付けているんですが、資料のファイズサイズが大きいと数十MBぐらいになり、メール添付で送るにはちょっと厳しいので、そういった時にVG-Syncを使わせてもらっています。
VG-Syncにはまだまだいろいろな機能があるんですけど、こういうことに使えたらいいなとか、こういう風に使ってみたいな、というのがあれば教えて頂けませんか?
VG-Syncオンラインストレージ上に保管したまま、そこでドキュメントのバージョン管理までできたらいいな、とかいう気がしますけどね。そこで最新バージョンのものを公開、みたいにできると便利ですよね。
これからどんどん事業展開をされていることとは存じますが、今後のビジネスの展望や、いろいろな近々の事業計画などを教えて頂けませんでしょうか。
近々でいえば、MosPがある程度、本年度中には次期バージョンが出てきて、そのあたりから少しずつベースの機能を強化するところに注力していきたいなと思っています。それ以外の勤怠管理などのサブ的なシステムについてはやりたいことが山ほどあるんですが、そこのところまで我々の規模で手を出すところではないのかなと思っているので、ベースの部分をきちんと拡張しやすいように作って、それを拡張してくれるパートナー様達と一緒にやっていきたいな、と思っています。人事給与や勤怠管理とかって、法改正とかで変わってくるので、そういうところは我々が対応し、業界向けの拡張機能とか、便利機能とかをパートナー様に作って販売していただく形にしたいと思っています。そういった場面でVG-Syncを使えるとしたらバックアップ用途ではないかとも考えていますが、そこはまた、いろいろな事業展開に応じて、活用方法を検討できればと考えています。