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導入事例

多くのフリーランスのスタッフが参加する映像制作の制作管理の共有にVG-Syncを使っています。

Vol.37

株式会社デジタルコンバージェンス東京都港区

代表取締役 本間 克明 様

株式会社デジタルコンバージェンス

御社の会社の概要について教えて頂けますでしょうか。

弊社は、ちょうど日本でインターネットが普及し始める頃の1994年に設立しまして、大手が中心でしたが各社の初めてのホームページ立ち上げを手伝ってきました。現在はホームページ関連の運営上のサポートや、特にセキュリティも含めたIT関係のサポートがメインになっています。もちろん、ホームページの作成/運用も継続してやっておりますが、現在はどちらかというと、前者が多くなってきています。お客様としては、政府系外郭団体などの割と堅いところと、映像制作会社関係ですね。

IT関係のサポートというと具体的にはどのような内容になりますか。

具体的な例で話しますと、今回、VG-Syncを活用させて頂いている映像制作会社さんでは、放送ではなくて、主にセルビデオの企画制作を行っています。今回のプロジェクトでいうと、世界のいろいろな名所・旧跡・絶景・遺跡などを、2年位かけて約100個所分撮影し、それぞれを1つずつの作品に仕上げてから、別の販売会社が販売するというような形になります。そのプロジェクトの運用管理について、弊社でIT面からの提案やアドバイスを行い、運用も代行しています。

映像制作で必要な技術というのは、昔と比べてどのように変わりましたか。

一言で言えば、アナログからデジタルへということではないでしょうか。撮影機材は、昔のアナログ機材がデジタルに変わって、小型化、高精細化が進み、動作も飛躍的に安定化してメンテナンスフリーになりました。また、記録メディアがテープからメモリーチップやハードディスクが中心になり、高密度化して移動・運搬が非常に楽になりました。編集はビデオテープによるシーケンシャルなものから、PC/ワークステーションによるノンリニアなものになり、粗編集の段階での画質向上や画像イフェクトのシミュレーションが可能になりました。

デジタル化の波にうまく乗れれば多くのメリットが得られるのですが、現実問題としては様々な問題から非効率化を強いられる場合も多くなっています。映像データ管理がテープ単位からファイル単位になることに対しての理解とノウハウ不足が根本的な原因ですが、元々技術やノウハウの継承がシステマチックに行われて来なかった業界なので、機材面での切り替えも乱れがち、スタッフ間の認識やハンドリングレベルの差が大きい、などの理由でなかなか全体的な効率化に至っていません。

デジタル化によってインターネットの活用は進んだのでしょうか。

ブラウザによる資料検索などではずいぶん活用されるようになっていますが、デジタル化されたデータの活用という意味では、キー局や大手プロダクション以外ではほとんど手が付けられていないと思います。クラウド化が進んでサーバー活用のコストが下がっていますので、これから活用が期待される部分です。現状ではネットを通してのファイル転送が便利になった、というくらいではないでしょうか。ファイル転送といっても、資料や映像のプレビューファイルに限られ、本番用の映像データはハイビジョンや4Kなど高画質化に伴って大容量化しているので、ネットで送る事は当分コスト的に難しいでしょう。

デジタル化によってデータの保存方法も変わったということですか。

そうですね。撮影現場では、テープからメモリチップに変わったということで、かなり場所をとらなくなり、重量を気にしなくてよくなったことが大きなメリットです。逆にオフィスに戻ってから、大容量のオリジナルデータを転送する作業が不可欠になり、ずいぶん神経を使う作業が増えました。データが高密度化した分、画像ファイルのネーミングやその階層管理のルール化をかなりきちんとしないと取返しのつかないことになリかねません。

今回、VG-Syncをどのように使ってくださっていますか。

映像に関してのデジタル化の流れの中では技術的な観点もありますが、もう1つは制作管理という観点もあります。今まではExcelで表を作って管理していたものが、例えば今回のプロジェクトでは、非常に多くのスタッフが100本の作品を同時進行で作っていくわけですから、その管理を一元化するというのは非常に大変ですので、デジタル化をさらに一歩進めていくということになります。その制作管理はスタッフ全員でVG-Syncを使って共有しつつ、それぞれの担当が最新情報に更新しています。

スタッフさんは主にどの場所から制作作業用コンピュータをご利用になるのですか。

今回のプロジェクトは、ほとんどがフリーランスのディレクターやカメラマンの作業となるので、自宅と撮影現場(ロケ先)での利用です。それでインターネット環境は不可欠となり、Webクライアントを使うというかたちでVG-Syncを活用しています。

制作管理は、本間様が作成されたものをVG-Syncにアップロードしておくということですか。

そうですね。VG-Syncオンラインストレージ内のルートのディレクトリの中に、基本的には100タイトル分のフォルダをタイトル毎に作っておき、各フォルダに制作管理の基本的な資料を入れておき、そこを各担当者が見たり更新・追加・編集しています。

VG-Syncを使ってみて、便利だと思われたところなどありますか。

VG-Syncに行き着くまでに、随分いろいろネット環境で使えるものも試してみたのですが、どれも一長一短でなかなか普通に使えるっていうものがなかったものですから、それがVG-Syncを使う決め手でしたね。私は普段、PC(Windows)のエクスプローラーでディレクトリ・ファイル管理をやっているのですが、VG-Syncは、そういう日常の管理手法がシームレスにそのまま使える。そこがVG-Syncの使いやすいところですね。他のクラウドサービスは、意外にもそこがうまくいかない。各サービスなりのポリシーをよく理解して使わないとわけがわからなくなることがよくあるのです。

他のサービスでは、何に困っていたのでしょうか。

フォルダの中にメインの映像ファイルを入れるということはないんですが、フォルダに入れるファイル形式は様々です。参照用、試写用の比較的小さいサイズの映像ファイルは結構たくさんあり、ファイルフォーマットも各種ある上に、同じフォーマットでもエンコーダが違ったりする。画像ファイルも同じです。また、HTMLファイルもあります。多くのクラウドサービスには、ファイルの拡張子によって勝手に判断して分類したりプレビューしたりしようとするものは結構あって、結局処理不能となった時に無視したりひどい場合にはファイルが壊れたりする。そういった余計なことをされるとこちらも混乱するし、それを避けるにはどうしたらいいのか、と考えなければいけないのは大変でしたね。その点で、VG-Syncに保存したファイルは何か勝手に加工されたりせずにディレクトリもそのまま保存されるので、それはとてもありがたい仕様ですね。アップロードしたファイルに対して余計なことをしない、という当たり前の規格が気に入ったということですね。

スタッフさんにはどういう形で使い方とかはご説明されているんですか。

メールで、この資料はここにアップロードされてますから、こういう方法でアクセスしてください、といった感じで、使い方をあんまり具体的に細かい事までは説明していません。ディレクトリとファイルの概念さえわかってもらえれば、パソコンに不慣れな人でも細かく説明する必要はなく、すぐに使ってもらえています。皆さん結構忙しくて、映像の編集をしたり、スケジュール管理とかに奔走されている方が多いので、あまり詳しい説明書を送ってもまず見ないですから。ブラウザでこういう操作でやれます、それとメールをこういう風に併用してください、という程度で、後はIDとパスワードで管理されてますという事を伝えるだけですね。

今後のご利用の計画などがありましたら教えて頂けますでしょうか。

映像の制作プロセスのデジタル化の流れの中で、前述の映像制作で必要な技術に関連するもう1つの要素として、編集のプロセスがテープの編集からファイルの編集に変わりました。編集段階のデジタル化というのはかなり大きな要素で、今まではどうしても低画質のVHSなどの民生機用のテープで粗編集をして、それをスタジオに持っていって本編集に入るというスタイルでした。現在はノンリニア編集でPCでかなりの作業ができますので、ディレクターさんが個人でやれる作業範囲が非常に拡大されてきています。最終的な仕上げでは編集スタジオを使わざるを得ないのですけれども、そこの時間をできるだけ圧縮するという意味でも、作業の効率化という点でデジタル化はかなり大きな力になります。

VG-Syncを使って、スタジオに来なくても、共同の編集作業ができるようになればそれが理想ですが、一気にそこまでいくのはなかなか難しいでしょうね。例えば、ノンリニア編集でテストバージョンが完成しても、そのプレビューでつまずく事が多いのです。ディレクターやプロダクションでは問題なくても、クライアントの会社ではPCでプレビューできなくて、DVD(DVD-Video形式)に焼いて送ってくれと言われたりするのですが、DVD-Videoと言うのは任意のところで止めたりコマ送りができないので、結局、ノートPCを持って行ったり、こちらに来てもらってプレビューしないと話が進まないことがよくあります。この辺を何とか克服して映像作業の効率化を進めたいと考えています。

御社としての今後のビジネス展望や計画などを教えて頂けますでしょうか。

映像制作のプロセスの改善というのはまだまだかなりの余地があるので、その制作プロセスの各段階にはいろんな会社さんがあるので、それぞれにとって一番良い形でできる限り早くデジタル化を進めていくというところですね。そこをどれだけ提案したりサポートできるかということだと思います。

ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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