離れた地域の会社との開発連携の際に、最新仕様書の共有手段としてVG-Syncを使っています。
Vol.008
株式会社シンク情報システム山梨県甲府市
代表取締役社長
高山 尚文 様
御社の事業内容についてお聞かせ頂けますでしょうか。
企業向けの基幹系業務システムの開発が主たるビジネスラインになります。中でも流通業、製造業といった、中堅・中小企業向けが多いですね。流通業などでは、POSシステムそのものは開発していませんが、商品管理や店舗系のバックオフィスのシステムや、製造業であれば生産管理、あるいは現場の品質管理等の、そういった企業向けのシステムを開発しています。今まではインハウスで構成していたのですが、最近はだんだんアウトソース化されてきて、ASP、あるいはSaaSといったプラットフォームでの運用支援になってきました。今後は、企業のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)をサポートできる、あるいはBPOのオペレーション業務を含めて、弊社で受けられる体制を進めていこう思っています。
今回、どういったきっかけでVG-Syncを使おうと思われたか、教えていただけますか?
弊社では1社だけで全てのアプリケーションを作っているわけではなくて、やはり他のベンダーさんと組んでJVで対応させて頂くという事が多くあります。特に開発会社同士の連携というのが、限られた地域の中で行われていれば問題ないのですが、最近は離れた地域との連携が多くなっています。例えば、最近は県内よりむしろ都内との共同開発も出てきています。東京と山梨などで地方を巻き込んでやっていくというパターンですと距離がありますので、情報を1ヶ所でシェアする必要がでてくるんです。そうしないと業務の進捗のスピードが問題になってきますからね。しかし、社内にサーバを1つたてるとなると、やはりISMSとか様々なセキュリティの問題が出てきたりしますので、これを今回、VG-Syncを使う事でクリアできるのではないかと思って利用を始めました。
自社内のサーバで社外と共有するのは問題があるということでしょうか?
やはり、どうしても今の物理的に社外のサーバへのアクセスっていうのは、各社のセキュリティポリシーで何かと制限がありますから、いろいろ課題があるんですね。そういう意味でいうと、ある程度セキュアな環境のサーバであれば、顧客情報はシェアできないとしても、開発で実際に必要な仕様書の情報であるとかを最新のものにするっていうニーズはどうしてもあるんですね。
実際に共有されたプロジェクトってどれくらいの数があるんですか。
今はまだ2つですね。ユーザのアクセス制御ができるという事なので、弊社のプロジェクトはすべて見えるけど、相手からみれば自分のプロジェクトしかアクセスできないという形で使っています。ワークスペースをそのように使ってシェアできるというあたりは、今後、いろいろな業務での利用が期待できるのではないでしょうか。
VG-Syncをどのような環境でアクセスされていますか?
弊社はMicrosoftのパートナーなので、主にプラットフォームはWindowsでSFTPソフトを使ってアクセスしています。
どのようなファイルを共有されるのでしょうか?
主に常時変更がかかるのは、よく言われる課題設定シートという形のもので、進捗管理も行ったりするエクセルのシートをシェアしたりしています。後は仕様書ですね。最新の仕様書をシェアする。最近は特に開発が、ウェブサービスなど、完全に層が分かれていますので、アプリの中に直接データベースのアクセス文が埋め込まれている場合もあります。どうしても三層で開発する事が多いものですから、そういう意味ではそのあたりの仕様連携に関しては情報をシェアしていかないと。責任範囲の分割や明確化も必要ですし。とにかく、サーバに最新の仕様書を置いておく事が重要ですね。
スピードなど含めた使用感はいかがですか。
実際の現場での利用では、想定していたよりは速いいうことで満足しています。やはりネットワーク系のストレージというと、いくら光ファイバを使っていても、今はどこにボトルネックがあるかわからないですからね。スピードがどうしてもネックになるんじゃないかと思っています。
ファイルの大きさはどれくらいでしょうか?
大きなファイルサイズにはならないですね。大体、数メガ程度ですね。後は画像などが入りますね。そうすると、もうちょっと大きくなりますけど、ギガバイト単位にまでなる事は少ないですね。
バックアップなどはどうされているんですか。
バックアップは社内で何重にもサーバのバックアップをとっています。通常の一般的なローカルバックアップですね。今は遠隔地バックアップはしていないです。ローカルバックアップの範囲で、世代管理バックアップを行っていますが、今後、遠隔地バックアップも検討していきたいと思います。