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IoT導入事例

弊社血流認証装置のショートメール送信機能として、VG-Sync IoTを使用しています。

Vol.001

バイオニクス株式会社大阪府大阪市

営業統括 竹下 賢治様

http://www.bionics-k.co.jp/
バイオニクス株式会社

御社の会社概要を教えて頂けますでしょうか。

弊社は2001年に創業して、今年の1月から18期目を迎える会社となります。創業時から大阪でずっと事業をやっておりまして、現在15名が在籍しております。事業内容としては、生体認証、つまり、人の身体を使って個人を特定するという装置、生体認証装置のメーカーという位置づけで創業時から変わらず事業を行っています。一般的には静脈認証といったほうがわかりやすいかもしれませんが、弊社では血流認証という言葉を使っておりまして、その血流認証装置の企画/開発/製造/販売/サービスメンテナンスを行っています。


創業してから、しばらくはその装置のニーズとしては、販売先が法人セキュリティの分野が多く、データセンターの入退室管理、金融機関のセキュリティゾーンなどでした。転機がきたのは2004年でした。弊社の代表取締役が商社出身だったということもあって、その出身母体の商社のほうから、集合住宅/分譲マンションの鍵として血流認証装置が使えないかと打診を頂いたのが転機になりまして、2004年あたりから関東/関西を中心に、大規模な分譲マンションの共用部分/エントランス/駐輪場などの出入り口の鍵、および、中には専有部であるご家庭の鍵として血流認証装置を使って頂き始めました。


御社の血流認証装置の特徴や、他社製品との違いなどはどんなところでしょうか。

実はその2004年からの住宅系をやり出したというところが重要な1つの大きなポイントでした。いろんなところで生体認証が使われていて、一般的に法人セキュリティの分野で使われる生体認証の利用者はほぼ20~60代ぐらいまでの現役世代の方々ですが、なかなか認証されない時があっても管理会社さんや警備会社さんに連絡するとかで何とかなります。でもその生体認証の利用シーンが住宅となった瞬間にその利用対象者が広がるんです。まずお子さんも利用されます。例えば小学校に入ったお子さんぐらいから鍵を渡すことを想定すると、子供の小さな細い指でも、そのデータ量的には少ない情報の中から認証しないといけなくなります。また高齢者層もいらっしゃいます。


それともう1つは環境面です。マンションや戸建てのドアはほぼ屋外の場合が多いでしょう。夏は暑くて冬は寒いし、場合によっては直射日光が生体認証装置に当たりますが、そういった過酷な環境でも認証しないといけない。さらに生体認証分野の世界では大事な指標として「他人受け入れ」と「本人拒否」という言葉があります。本人拒否については人の身体ですから、指の入れ方とかなどでちょっとゼロとは言えないかもしれませんが、他人受け入れというのはあってはいけないことです。他人の情報で自分の家の鍵が開いてしまう誤検知については絶対にあってはいけません。そこは弊社としてすごく力を入れているところですね。弊社では誤検知率は十万分の1とという言い方をしています。では十万人に1人は自分の家の鍵が開いてしまうのかとちょっと不安に思うかもしれませんが、そうではなくて弊社には十万人分の実データがあるんですが、実際にその十万人分全部テストしましたが、他人受け入れ率はゼロでした。それはたぶん百万人分のテストをやっても他人受け入れ率はゼロでしょうし、十万人分はテストしたわけですから、誤検知率が十万分の1というのは確実ということです。

御社の血流認証装置のIoT化のきっかけについて教えて頂けますか。

2001年からこの事業を始めまして、身体の一部を使って、弊社でいうと指の静脈を使って入退室管理とか家の玄関のドアを開けるとかそういったことをやってきたわけですが、弊社の技術の肝は、鍵を開けるということではなくて、個人を特定するということなんですね。先ほども十万人分の実データを使ってのテスト云々というお話しをさせて頂きましたけども、何十万人分あったとしてもその中から1人の一意の個人を特定できるというところが強みだと思っていますので、これをIoTに絡めない手はないなとと思ったわけです。いわば、家に帰ってきた個人を特定して、そこからアプリケーションに展開する。簡単に言えば、子供が帰ってきたら、その帰ってきた子供の個人を特定して、お母さんに何々ちゃん帰ってきましたよというようなメールを送るですとか。そういうところがまずきっかけで、VG-Sync IoTというIoTインフラを使って弊社の血流認証装置をIoT化した感じですね。


もう1つきっかけになったのは車の世界ですよね。車がネットワークにつながったと。コネクテッドカーですね。我々はその次にくるものとして、コネクテッドハウス、コネクテッドホームだと思っています。家がインターネットにつながり、誰が帰ってきた、家の中で誰が何をしたかがわかるようになれば、それが今後のサービスになっていくんじゃないかと思っています。

実際に設計を開始されたのはいつぐらいからですか。

これは結構早くてですね、もう数年前から取り組んできたんですけれども、実際にモノが出来たのは2017年ですね。これから販売に向けて進めていく感じです。実際にプレスリリースもして頂いているんですけども、戸建て住宅のヤマダ・エスバイエルホーム様にはこのIoT化した血流認証装置を展開させて頂くことになっていまして、同社の住宅展示場に順次入れさせて頂いています。



実際にご覧になった方の反応などはいかがですか。

やっぱり最初はこれが鍵になるのかと驚かれますね。今、地域の見守りとか、安全・安心という面で行政や公共機関とかが、誰々ちゃんが学校を出ましたとか駅を通過しましたとかいうようなサービスをやっていらっしゃいますが、誰々ちゃんが家に帰ってきましたよというサービスってないですよね。携帯のGPSでも、携帯は帰ってきても本人が帰ってきたのかどうかはわからないですから。そういったことでまずは驚かれますね。特に若いお母さんとかは、私は会社でも指紋認証とか使ってるけどなかなか認証できなかったりするんだけど大丈夫ですかと言われますが、そういう時はあえて登録して使って頂きます。すると全然いけますねということで二度驚かれるといった感じですね。誤検知率が十万分の1という確実な認証精度ですから。

本人拒否率についてはいかがでしょうか。

本人拒否率はまったく無いとは言いきれませんがので、カタログ上は1%未満という表記はさせて頂いています。やっぱり怪我などで絆創膏を貼られたりすると全然認証できないですね。そういう場合は両手の指を登録して頂いたりとかになりますかね。

今後、VG-Sync IoTを使った御社の血流認証装置としてさらにどういう機能を増やしていきたいとか何かありますか。

1つは住宅ですけれども、やっぱり1つの柱として、このショートメッセージを送るというVG-Sync IoTの今の機能にさらに付加するような形でですね、広い意味での見守りといいますか、例えば鍵が48時間開いていなかったら通報を送るとか、家のIoT化の中でもまだまだ機能を広げることはできると思っています。それともう1つなんですけれども、家に限ったことでなくて、この装置は個人を特定できるわけですから、産業分野などでも個人を特定してから次にアプリケーションが動くというような世界を作っていければと思っています。要するに、本人認証をしてからモノを動かしたりとかアプリが動いたりとかでそういう分野にも入っていけたらということですね。

会社として今までずっと血流認証装置を売っていらっしゃって、今回新しくIoTという機能が追加されましたが、会社全体としての今後の目標などについて教えて頂けますか。

先ほどIoTのお話しがありましたが、私達の強みはやっぱり手元の認証技術だと思いますので、そういった意味でも、ソフトエイジェンシーさんとしっかりとアライアンスを組ませて頂いてお得意分野はお願いして、私達は地に着いたところで認証率/認証精度を上げていく、ビジネスは広げながらもこだわるところはこだわっていく、ということですね。

認証精度ってまだまだ上げていける可能性があるということですか。

そうですね。住宅系をやっていて思ったんですけれども、家の前で認証するのってなかなかストレスですよね。やっぱり速く、いつでも、どんな状態でも、というようなことだと思っています。認証アルゴリズムは1つの弊社の肝ですのでそこを磨き上げていく、CPUの処理能力も上がってきていますので、情報が増えれば処理も速くなければいけませんから、より多くのデータをより速く処理できるというところとをうまく活用させていくということですね。また今後は、現在の血流認証装置での、VG-Sync IoTのショートメール送信機能を実現するためにある制御盤がクラウドで出てくるようなイメージで、クラウド上で認証されるというようなことも出てくると思うんですね。そうすると、最近は宅配ボックスとかもよく設置されつつありますので、そこでも個人を特定できたらそこでモノを受け取れるようになったり、そういう時の処理はもうクラウド上になったりすればいいですよね。

(協力: SHコンサルティング株式会社)

ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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