特長
■ 安全なオンライン共有フォルダの提供
VG-syncはバックアップ目的だけでなく、遠隔地との共同作業を実現するオンラインワークスペースとしても利用できます。重要なファイルをアプライアンス内にアップロードしておけば、災害時でもリモート環境から、ローカルに安全にディスクをマウントしてオンライン共有フォルダとして利用できます。プロジェクト単位でフォルダを作成してユーザごとにアクセス権を設定できます。ユーザ認証には公開鍵認証やワンタイムパスワード認証も利用可能です。
■ 想定ご利用例
データの持ち運び
データをUSBフラッシュメモリに入れて持ち歩き、当該デバイスを紛失してしまった場合、指紋認証機能やパスワード使用により、データ自体の漏えいは防げたとしても、データの紛失という損失は重大な場合もあります。コマーシャルが入るようなオンラインストレージは使いたくありません。また、期間限定でフォルダやユーザを作成して、当該フォルダへのアクセス権も限定して使わせたい。そういったニーズに、法人向けであり、管理者がオンラインストレージのリソースを管理できるVG-Syncが役に立ちます。
教材の共同制作
教材やWebサイトなど、何か1つの成果物として作り上げようとした時、様々な形で自社内外でデータを共有する必要があるとします。自社内の課員の間でのデータ共有、外部(ある地域に住まわれている方、専門知識やその経験を持っている方、在日外国人、海外)とのデータの共有など。VG-Syncはそのような共有データをさらにフォルダ分けして整理する事によって、共同作業に活用できます。また、そのような活用方法は、自宅で作業したい場合などにも応用できます。
受託開発の共同作業
受託開発や他社様の開発支援業務で社員が現場に行って作業する場合、ファイルの共同作業的な形でVG-Syncオンラインストレージは使えます。その他に、注文書や請求書など事務的な物のやりとりにも活用できます。概して、ファイルのやりとりを非常に速く進められるというのがメリットといえます。バックアップ用途でVG-Syncを考えた時、地理的に離れていれば、災害時等での備えにもなります。
プロジェクト単位でのアクセス制限
ソフトウェア受託開発業務において、フォルダのアクセス権限は、自分が担当しているプロジェクトしか見れないようにできます。また、それらとは別に、社内の仕事用フォルダを作り、そのフォルダには社員全員がアクセスできるようにする、という運用も可能です。Webクライアントは、普通のFTPクライアントを使っているよりは操作性が結構良いので、重宝する場合があります。
共同開発の仕様書共有
アプリケーション開発を請け負い、それを離れた地域の他のベンダーと連携して(例えば東京と地方)共同で業務を進める場合、開発で実際に必要な仕様書を最新のものにして、1ヶ所でシェアする事によって業務をスピーディーに進める為に、VG-Syncオンラインストレージを活用できます。また、VG-Syncの場合、ユーザのアクセス制御が可能で、アクセス権がないフォルダは見えないので、そのような機能も、オンラインワークスペースとしてのVG-Syncの活用を考えた時、メリットといえます。
災害時の担当者不在に備えて
VG-Syncオンラインストレージにアクセス可能なのは、VG-Sync管理者が利用を許可した、1人あたり/1つのVG-Syncユーザとなります。災害が発生した時に担当者不在の場合、オンラインストレージ上のデータへのアクセスができなくなります。そういった場合に備えて、他にもそのような担当者をご用意頂く事によって、当該データへのアクセスが確保され、場合によっては、災害時に別の地域からVG-Sync内のデータにアクセスする事も可能となります。
■ セキュアなファイル転送(ダウンロード)
Webクライアントを利用して電子メールに添付して送れない大容量のデータを安全に送ることができます。IDを持たない第三者へパスワード付URLを配信して、SSLでファイルをダウンロードさせることができます。
■ 想定ご利用例
海外との写真交換
海外事務所での活動状況を地元の方々に理解して頂くには、現地で職員が活動している様子を写真で撮影し、それらの写真を見て頂くというのはわかりやすい形かと思います。撮影した写真はとりあえず全てVG-Syncオンラインストレージに海外からアップロードしてもらって、例えば日本側ではそれらの中から取捨選択して活用していく、という方法が使えるでしょう。
出張講演の資料配布
先生方の研究論文をPDF化してVG-Syncオンラインストレージにアップロードしておきます。そして、そういった先生方が講演で各県に行った際に、出向先でその内容をチェックしたり、一般に公開できるような内容であればダウンロードできるようにします。そのような環境を作っておけば、その研究論文等の作成に使用したPCが、個人所有のものや学校から支給されたもので、講演に出かける際に、間違えて研究論文が入っていないPCを持っていってしまった場合でも困る事はないでしょう。
学生の論文提出
学生が講義で提出しなければならないデータの集約場所としても使えます。その他、卒業論文等を学生がPCで作成する場合、操作ミスで入力中のデータが消えてしまったり、USBフラッシュメモリの故障やその他にもデータが消えてしまう事態が発生したり、などという不測の事態に備えて、そういったデータのバックアップ先としてもVG-Syncオンラインストレージは利用できます。また、Webクライアントのファイル公開機能で、VG-Syncオンラインストレージにアップロード済みのファイルのダウンロードURLを作成して、学生への課題の配布にも利用できますし、そのしくみは、通信制の学生や、事情により学校にこられない学生(長期入院している、不登校、等)への教材や課題の配布にも応用できます。
Webデザインの素材受け渡し
Webサイト制作など、デザイン関係の仕事の場合、元になるデザインはファイルサイズが大きく、メール添付では送れないので、そこでVG-Syncオンラインストレージが活用できます。マルチプラットフォームで利用できるという点でもVG-Syncの活用の場は広いでしょう。さらに、Webクライアントは使いやすいので、お客様側では全員Webクライアントを使うというシーンも多く想定されます。簡単に使えるに越した事はないですが、ではセキュリティ面ではどうかと考えた時に、VG-Syncが利用されるケースも多いようです。
部品のテスト結果の納品
精密部品の製造/納品の過程で、部品の材料等を海外から仕入れて、また別の海外の地域に納品するという状況下で、納品する部品のテスト結果も納品するケースがあります。そのような場合、テスト関連データの運用に際してオンラインストレージを使う事を想定すると、仕入元と納品先が相互にそういったデータにアクセスできてはいけません。VG-Syncオンラインストレージでは、アクセス権がないフォルダに対して、ユーザにはそのフォルダは表示されず、存在も隠せるので、業務にうまく活用して頂けます。また、VPN経由で社内ネットワークに入る事を制限されている、海外の在宅勤務の営業職の社員と、お客様からの情報を速やかに共有するために、VG-Syncを使うという事も想定されます。
映像などの大きなファイル交換
お客様がコンテンツ会社様の場合は、映像に限らず、やりとりするファイルサイズが非常に大きくなる傾向も考えられます。例えばいろいろな提案書を作った時、いろいろな画像を貼り付けたりすると、それなりにファイルサイズが大きくなるでしょう。そのやりとりを、比較的安価なファイル転送サービスのようなもので行うという時に、ちょっとセキュリティ上どうなんだろうと考えるかもしれません。そういうシチュエーションでお客様とファイルのやりとりをするストレージとして、VG-Syncオンラインストレージが活用できます。
重要なファイルを暗号化して受け渡し
大容量ファイルあるいは重要なファイルのファイル転送を考えた時、メール添付ではなかなか送れないものもありますし、お客様によっては受信メールの添付ファイルの容量制限がかかっている事も想定されます。そうした時に、VG-Syncオンラインストレージが活用できます。また、システム開発関連で、最終的に出来上がったものは自社サーバで管理し、作業中のものはVG-Syncをワークスペースとして使う形でそこに置いて、会社でも自宅でもリモートの環境でも使えるようにというような形で運用するケースもあるようです。
入札仕様書の業者への配布
指名競争入札仕様書などを業者に配布する際に、各業者にFAXで渡す場合、各業者毎にFAX送信と受信確認が必要だと、受信側での紙づまり時の再送信など、手間がかかる場合があります。Webクライアントのファイル公開機能で、VG-Syncオンラインストレージにアップロード済みのファイル(当該入札仕様書)として、パスワード付きダウンロードURLを作成して、当該URLをEメール本文に貼り付けて全配布予定業者をBCCなどで指定して送信すれば、セキュリティをかけた形での仕様書配布と作業時間の短縮が見込めます。ダウンロードURLのパスワードは別メールで送信します。
保険営業実務時の情報の安全な受け渡し
保険会社では、お客様に営業上のメールを送る際に、そのメールの本文中に、商品内容や金額等の記載に制限等がある事などから、そういった場合の対応策として、当該商品内容や金額についての情報を電子ファイルに記載して、その電子ファイルをお客様に渡す時に、Webクライアントで作成したダウンロードURLで渡す事により、そういったトラブルを防ぐ事ができます。
■ 暗号化バックアップ
cronなどを使用して、オフィスからデータセンターの暗号化フォルダに定期的に自動バックアップを行えます。SFTPプロトコルを使用してミラーリングや上書きバックアップなどの設定を行ってください。クライアントマシンからデータセンターに直接、あるいはクライアントマシンからデータをコピーされたファイルサーバからデータセンターに、バックアップを安全に行えます。
■ 想定ご利用例
停電対策
耐障害性も考慮した上で自社でデータバックアップ設備を準備すると、多額の費用がかかり、なおかつそれらの故障や寿命も想定しなければならない。災害時等に停電時間が長いと、無停電装置での対応にも限界がある。そのような事を想定した場合、VG-Syncオンラインストレージにデータをバックアップするという方法が手軽に利用できて役に立ちます。
浸水対策
自社で設備を準備してそれで十分と考えられる場合があります。しかし、様々な天災、例えば水害を想定します。自社近辺の川の氾濫で洪水が起こり、自社内でのデータバックアップ設備が1階にあって、床上浸水等でそうした設備が水の中に沈んでしまったとします。そのような事を想定した場合、VG-Syncオンラインストレージにデータをバックアップするという方法で、データを保全できます。
火災対策
データバックアップ設備がある場所で火災が発生したと想定します。火災自体は大した事はなくても、例えば煙の量が多すぎて、あわてて消防車を呼んで、その場所全体に放水してそこら中が水浸しになったとします。その場合、そこの設備が全て壊滅する事も考えられます。そのような場合に、VG-Syncオンラインストレージにデータをバックアップするという方法で、データを保全できます。
NASのバックアップ
DVDに焼いたり、別のマシンやNASにコピーしたり、テープバックアップを行ったり等、自社内で実施/保管可能なデータバックアップ方法はいくつか考えられます。ただ、様々な天災(地震、竜巻、雷、水害等)やその二次災害(火災、停電等)や人災(火災や盗難等)などを想定した場合、VG-Syncオンラインストレージにデータをバックアップするという方法で、データを保全できます。
機密情報を暗号化して国内保存
パトリオット法の対象とされたクラウド内のデータの検閲を懸念する場合、VG-Syncオンラインストレージは、日本国内にあるデータセンターにあり、データ通信路やデータ保存領域が暗号化されているので、例えば学生の連絡先の情報や、大学のWebコンテンツなどのデータのバックアップ先として活用できます。さらに社会人の学生がいる場合などは、大学の講義に必要な資料の取得にVPNを使うのが難しい環境もあると思われますので、そういった場合に、VG-Syncオンラインストレージを活用して、セキュアにファイルを配布できます。
遠隔地への定期バックアップ
受注生産の住宅部材等の製造過程をコンピュータ管理している場合、大きなデータ、大切なデータについては、VG-Syncオンラインストレージに定期的にバックアップする事も賢明な考え方です。工場がいくつかあっても、特に大規模な震災などを想定した場合、遠隔地にバックアップしておく事も重要です。また、価格がリーズナブルという事と、セキュリティ的にも安心というところが、VG-Syncオンラインストレージを使用する上でのメリットです。
ホコリ対策
建築現場などのプレハブの事務所で、砂などを含んだホコリっぽい環境で、PCを使っている状況を想定します。そうした環境でもしPCの故障が懸念される場合、PC内のデータをVG-Syncオンラインストレージにバックアップするという方法で、データを保全できます。
事業継続対策
会社運営にあたり、重要なデータとして機密情報もありますが、東日本大震災後に企業様が困った事として、建物倒壊や津波により、売掛データが入っていたPCが破壊あるいは故障や紛失などの事態になってしまい、目先の集金ができない、請求書が出せない、という問題があったと漏れ聞きます。そういった事態を避ける為に、データをVG-Syncオンラインストレージにバックアップする事で、会社の事業継続に役立ちます。
保険会社営業実務時の個人情報流出防止
保険会社(その代理店含む)の営業マンのノートパソコンに、事実上、実務に必要な個人情報(名前、生年月日、住所)が入っている場合、そのノートパソコンを社外で紛失してしまうと、金融庁への届け出等や、紛失した本人も社内にて罰則を受ける事になる場合があります。そのようなトラブルに備えて、VG-Syncのようなセキュアなオンラインストレージにそういったデータを保存しておく事によって、ノートパソコン紛失時にも、お客様の個人情報の紛失を防ぐ事ができます。
災害時対応マニュアル等の保管
災害直後、会社が稼働可能か、倒壊したか、それだけでもその後のとるべき行動は変わります。仮事務所で事業続行か、どこを仮事務所にするか。社長の家に皆集まるとしても、その住所を知る方も限られています。災害時には各自がとるべき行動をフローチャートでまとめたもの、緊急時の連絡網や集合場所を記載したファイルをVG-Syncオンラインストレージにアップロードしておくと後で役に立ちます。万が一の時は、スマホでそういった災害時対応マニュアル的なものをVG-Syncからダウンロードして各自確認する。それで身の安全もさることながら、事業継続に対する対応も可能でしょう。
■ リムーバブルメディアの代替
USBメモリやSDカードなどのリムーバブルメディアを使用せず、自宅や出張先でファイルを取り出すことが可能です。リムーバブルメディアの紛失の恐れなどの心配がなくなります。
■ 想定ご利用例
場所を選ばずよりセキュアにデータにアクセス
データをVG-Syncオンラインストレージに保存しておき、社外(出張先、オープンカフェ等)でそこにアクセスする場合、公開鍵認証やワンタイムパスワード認証を使用してパスワードの手入力をしないですむことにより、パスワード入力を後ろから盗み見られたりすることを防げるため、よりセキュアにVG-Syncオンラインストレージにアクセスできます。
■ セキュアなファイル転送(アップロード)
Webクライアントを利用してエクセルやワードの申込書やアンケートなどの受け取り用のアップロードフォルダを作成できます。電子メールを使わず安全にファイルを受け取り、受け取ったファイルはファイル名の先頭に順番に番号が付いて区別でき、上書きされません。
■ 想定ご利用例
記入済みの申込書やアンケートの電子ファイル収集
商品の購入申込書の電子ファイルに記入/保存して頂いたもの、または、アンケートの電子ファイルに記入/保存して頂いたものを、VG-SyncのWebクライアントで作成した公開フォルダへのアップロードURLを使用すれば、不特定の方がそういった電子ファイルを公開フォルダにアップロードすることができるので便利です。
■ 監視カメラの画像保存
監視カメラ(ネットワークカメラ)の動作検知機能で取得した静止画像ファイル(JPEG)をVG-Syncにセキュアに保存することができ、いつでも見ることができます。複数の拠点の画像をVG-Syncで一元管理することができます。
■ 想定ご利用例
監視カメラで施設入出記録を残したい
施設の出入り口等に設置したネットワークカメラの前で動くものがあった場合のみ、当該カメラの動作検知機能で取得した静止画像ファイル(JPEG)をVG-Syncオンラインストレージにセキュアに保存するしくみを使い、後で有料の専用ソフトウェアなど特に必要とせずに、当該静止画像を閲覧する事ができます。
■ 自然災害や停電時の対策
災害時や停電時に別途ファイルサーバをご用意いただければ、データセンターから通信路が暗号化されてファイルを取り出して復元することができます。こちらの場合、通常時と同様にファイルサーバからデータセンターへ自動バックアップも可能です。ファイルサーバがご用意できない場合、クライアントにSFTPソフトウェアをインストールすることで、データセンターから直接ファイルを取り出すことも可能です。
※ ファイルサーバは別途ご用意いただく必要があります。
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明確な権限管理
目的に応じて異なる権限をもつ管理者を作成することで権限を分散し、セキュリティを向上させます。クラウド環境で利用する場合、ネットワーク管理者をクラウド事業者側の担当者とし、データ管理者をクラウドを利用するお客様側の担当者とすることで、クラウド事業者はお客様のデータを一切見ることなく管理が可能になり、お客様は安心してクラウド環境を利用することができます。
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クラウドのセキュリティ対策
クラウド上でスナップショットのイメージコピーをされてもデータ管理者の権限がなければ、サービスを起動してデータを見ることができません。このことで、クラウド環境で万が一イメージコピーの盗難が起きたとしても、データを盗まれる危険性を防ぐことができます。
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ユーザ単位のアクセス権限設定
データ管理者は各フォルダにアクセスできるユーザを作成できます。プロジェクト単位/部署単位/顧客単位などでフォルダ毎にアクセス権を設定すれば、アクセス可能なフォルダのみが表示され、アクセス権がないフォルダは表示されませんので、無関係なユーザに対してそのフォルダの存在を隠すことができます。
■ お客様専用の暗号化仮想サーバの提供
・ クラウド環境上にお客様ごとに専用の仮想サーバをご用意しておりますので、他社とOSを共有することはありません。
・ IPアドレスによるアクセス制限も可能です。
・ この暗号化仮想サーバは、有償版のみ定期的にサーバ内のデータを暗号化されたデータのまま、バックアップを行っております。
・ 暗号鍵はお客様ごとに異なりますので、高いセキュリティを保っております。
■ ワンタイムパスワードトークン
Yubico社が開発したUSBタイプのワンタイムパスワードトークン。OS依存せずにワンタイムパスワードを生成し、それを自動入力することができます。この「YubiKey」を使用することにより、ユーザがVG-Syncオンラインストレージに接続する際にワンタイムパスワード認証を使用することができます。これにより、管理者は定期的なパスワード変更や、記憶の必要がなくなり、パスワードの漏洩の危険を回避できます。
※Webクライアントは、一部機能制限があります。 ※Android、iPhone / iPadは、別途USBハブなどが必要です。
■ YubiKeyの特長
- パスワードの入力時にYubiKeyに触れるだけで利用可能です。
- ドライバのインストールは不要です。USBポートに接続するだけで使用できます。
- 使用環境を選びません。Windows OS以外のMac OSやLinux OSなどでも利用可能です。
- USB給電のためバッテリは不要です。